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2015年8月21日更新 | 一般財団法人 日本税務協会

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(1)

租税特別措置法等

(相続税・贈与税関係)

の改正

はじめに

 本稿では、平成27年度税制改正に盛り込まれた 事項のうち、相続税・贈与税の特例関係の改正の 概要について説明します。

 これらの改正事項が盛り込まれた所得税法等の 一部を改正する法律は、去る 3 月31日に可決・成 立し、同日、法律第 9 号として公布されています。 また、以下の関係政省令もそれぞれ公布・制定さ れています。

・ 租税特別措置法施行令等の一部を改正する政 令(平成27年政令第148号)

・ 東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律 の臨時特例に関する法律施行令の一部を改正す る政令(平成27年政令第151号)

・ 行政手続における特定の個人を識別するため の番号の利用等に関する法律及び行政手続にお ける特定の個人を識別するための番号の利用等 に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に 関する法律の施行に伴う財務省関係政令の整備 に関する政令の一部を改正する政令(平成27年 政令第155号)

・ 租税特別措置法施行規則等の一部を改正する 省令(平成27年財務省令第30号)

・ 東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律 の臨時特例に関する法律施行規則の一部を改正 する省令(平成27年財務省令第33号)

・ 国税質問検査章規則等の一部を改正する省令

(平成27年財務省令第39号)

・ 租税特別措置法施行令第40条の 4 の 4 第 6 項 及び第 7 項並びに租税特別措置法施行規則第23 条の 5 の 4 第 2 項第 4 号及び第 7 号の規定に基 づき内閣総理大臣が財務大臣と協議して定める 費用、医療機関及び施設(平成27年 3 月内閣府 告示第48号)

・ 租税特別措置法施行令第40条の 4 の 3 第 7 項 及び第 8 項並びに租税特別措置法施行規則第23 条の 5 の 3 第 3 項の規定に基づき文部科学大臣 が財務大臣と協議して定める金銭及び外国の教 育施設の一部を改正する告示(平成27年 3 月文 部科学省告示第89号)

・ 租税特別措置法施行令第40条の 4 の 2 第 4 項 第 5 号及び第40条の 5 第 4 項第 5 号の規定に基 づき国土交通大臣が財務大臣と協議して定める 件(平成27年 3 月国土交通省告示第480号) ・ 租税特別措置法施行令第40条の 4 の 2 第 4 項

第 6 号及び第40条の 5 第 4 項第 6 号の規定に基 づき国土交通大臣が財務大臣と協議して定める 件(平成27年 3 月国土交通省告示第481号) ・ 租税特別措置法施行令第40条の 4 の 2 第 4 項

第 7 号及び第40条の 5 第 4 項第 7 号の規定に基 づき国土交通大臣が財務大臣と協議して定める 件(平成27年 3 月国土交通省告示第482号) ・ 上記のほか住宅関係告示 9 本(平成27年 3 月

国土交通省告示第483号~491号) 目    次

一 直系尊属から結婚・子育て資金の一括 贈与を受けた場合の贈与税の非課税の創 設����������������� 548 二 住宅取得等資金の贈与を受けた場合の

贈与税の特例の改正��������� 573

三 直系尊属から教育資金の一括贈与を受 けた場合の贈与税の非課税の改正��� 582 四 非上場株式等についての贈与税・相続

税の納税猶予制度の改正������� 586 五 小規模宅地等についての相続税の課税

(2)

一 直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の

贈与税の非課税の創設

1  制度創設の趣旨

 わが国においては、家計金融資産の 6 割を高齢 者層が有しており、その資産を早期により消費意 欲が旺盛な若年層に移転することにより経済の活 性化につなげることが重要であると考えられます。  また、人口減少社会にあって少子化対策も現下 の重要な課題とされています。地方創生のために 創設された「まち・ひと・しごと創生法」におい ても、結婚、出産又は育児についての希望を持つ ことができる社会が形成されるよう環境の整備を 図ることが基本理念の一つとされています。

(参考) まち・ひと・しごと創生法(平成26年法 律第136号)(抄)

(基本理念)

第 2 条 まち・ひと・しごと創生は、次に掲 げる事項を基本理念として行われなければ ならない。

一・二 (略)

三 結婚や出産は個人の決定に基づくもの であることを基本としつつ、結婚、出産 又は育児についての希望を持つことがで きる社会が形成されるよう環境の整備を 図ること。

(参考) 全国知事会「地方創生のための提言」(平 成26年11月 5 日)(抄)

ⅱ 人口減少対策等に資する新たな税制措 置等

 (前略)特に次の事項については平成27 年税制改正において実現する方向で検討 すべきである。

b) 子育て等に伴う経済的な負担を軽減 する仕組み

 現行の教育資金等を対象とした贈与 税の非課税制度について要件の緩和や 手続きの簡素化、対象資金の拡充など

を図り、結婚資金や子育て資金を対象 とした恒久的な贈与税の非課税制度「結 婚・子育て支え合い非課税制度(仮 称)」の創設など

 少子化の背景については結婚・妊娠・出産・育 児等の各段階において様々な要因が考えられます が、主な要因として経済的理由が挙げられていま す。例えば、国立社会保障・人口問題研究所「出 生動向基本調査」(2010年)によれば、「 1 年以内 に結婚することとなった場合、何か障害になるこ とはあるか」という質問に対する回答(複数回 答)として、「結婚資金」を挙げた者が 4 割に上 り、最も多い回答となっています。また、「理想 の子ども数を持たない理由」について、「子育て や教育にお金がかかりすぎるから」という回答 (複数回答)が 6 割に達し、最大の理由となって

います。

(3)

2  制度の内容

⑴ 概要

 平成27年 4 月 1 日から平成31年 3 月31日まで の間に、個人(結婚・子育て資金管理契約を締 結する日において20歳以上50歳未満の者に限り ます。)が、その直系尊属と受託者との間の結 婚・子育て資金管理契約に基づき信託の受益権 (以下「信託受益権」といいます。)を取得した 場合、その直系尊属からの書面による贈与によ り取得した金銭を結婚・子育て資金管理契約に 基づき銀行等の営業所、事務所その他これらに 準ずるもので日本国内にあるもの(以下「営業 所等」といいます。)において預金若しくは貯 金として預入をした場合又は結婚・子育て資金 管理契約に基づきその直系尊属からの書面によ る贈与により取得した金銭若しくは公社債投資 信託のうち一定のもの(以下「金銭等」といい ます。)で金融商品取引業者の営業所等におい て有価証券を購入した場合には、その信託受益 権、金銭又は金銭等の価額のうち1,000万円ま での金額(既に本特例の適用を受けて贈与税の 課税価格に算入しなかった金額がある場合には、 その算入しなかった金額を控除した残額)に相 当する部分の価額については、贈与税の課税価 格に算入しないこととされています(措法70の

2 の 3 ①)。

(注 1 ) 上記の受託者、銀行等、金融商品取引業 者の範囲については、下記③をご参照く ださい。また、本特例の適用を受けるため にはこれらの金融機関と税制上の要件を満 たす一定の契約(以下「結婚・子育て資金 管理契約」といいます。)を締結する必要が あります。この結婚・子育て資金管理契約 の要件については、下記⑤をご参照くだ さい。

(注 2 ) 平成27年 4 月 1 日から平成31年 3 月31日 までの間に、贈与のみならず、信託、預入 又は有価証券の購入までが行われている必 要があります。

(注 3 ) 上記の1,000万円の非課税枠は受贈者 1 人 当たりの金額です。複数の直系尊属から贈 与を受けることも可能ですが、その場合で あっても、複数の直系尊属からの贈与の合 計額のうち1,000万円までの金額が非課税と なります。また、贈与回数は 1 回に限定さ れていないため、1,000万円の範囲内であれ ば、複数回の贈与であっても適用可能です。  なお、結婚関係の資金については、300万 円が限度とされています(詳細は、下記

をご参照ください。)。これは、1,000万円の 内数であり、合計で1,300万円になるわけで はありません。

(参考 1 ) 上記の「1,000万円」は、結婚・出産・ 子育てに必要な費用について、下記に 列挙される費目のうち主なものについて の平均的な金額を参考に設定されたもの です。

 平成27年 3 月10日衆議院財務金融委員 会における菅原財務副大臣の答弁(抄)  「非課税措置について、結婚・出産・子 育てに必要な平均的な費用を勘案致しま すと、約1,000万円、こういうことになる わけでございまして、これは結婚及び 3 人の出産・子育てに関する平均費用をカ バーする、その水準として1,000万円と示 したところであります。例えば、内訳と して、ゼクシィというところの調べによ りますと、結婚披露宴が113万円(※祝儀 控除後)、新居の住居費 3 年分で170万円 (※単身との差分)くらい、保育費、子ど もが 1 人から 3 人、だいたい生まれてか ら小学校上がるまでと考えますと、これ が561万円くらいかかる。こういう諸々を 含めますと、だいたい1,000万円くらいか かる、こういうことから算出しまして、 1,000万円、これを非課税としたわけでご ざいます。」

(4)

要する費用ではない結婚関係の費用につ いては制限が設けられています。「300万 円」は、独身であればかからないが結婚 により追加的に発生すると考えられる挙

式(披露宴)、転居、新居に要する費用に ついて、実際にかかった費用の調査から、 受け取る祝い金等を調整した金額を参考 に設定されたものです。

⑵ 適用要件等

 本特例の適用を受けることができる受贈者、 贈与者等の範囲は次のように定められています。 ① 受贈者

 受贈者は、個人であって、結婚・子育て資 金管理契約を締結する日において20歳以上50 歳未満の者であることとされています(措法 70の 2 の 3 ①)。

 なお、日本国内に住所を有する者や日本国 籍を有する者といった制限はないため、国外 に居住する者や外国籍の者も対象となります。 (備考) 「20歳」は、一般的に結婚を意識する年齢

を参考に定められたものです。

 また、「50歳」は、一般的な信託期間が長 い場合でも30年間であることや、比較的高

齢で出産した場合の子が学齢期に達する年 齢を勘案して定められたものです。 ② 贈与者

 贈与者は、受贈者の直系尊属であることと されています。

 この「直系尊属」には、受贈者の実親、祖 父母のほか受贈者の養親及びその養親の直系 尊属は含まれますが、例えば、次に掲げる者 は含まれません。

イ 受贈者の配偶者の直系尊属(民法第727 条⦅縁組による親族関係の発生⦆に規定す る親族関係がある場合を除きます。) ロ 受贈者の父母が養子縁組による養子とな

っている場合において、その受贈者がその 養子縁組前に出生した子である場合のその (注) 相続税の計算をする場合、孫等への遺贈に係る相続税額の 2 割加算の対象としない。

親・祖父母 結婚・子育て資金を 一括して拠出(贈与)

子・孫

<下記の結婚・子育てに必要な資金に限って払出し可能>

・挙式費用 ・新居の住居費 ・引越費用

・不妊治療費 ・出産費用 ・産後ケア費用

(結婚関係) (出産・育児関係)

・子の医療費 ・子の保育費

(ベビーシッター費含む)

金融機関が領収書等を チェックし、左記に該 当することを確認

払出し 払出し 払出し

預入金

非課税 限度額:1,000万円

※使途が結婚関係の ものは、300万円

結婚関係 資金

出産関係 資金

育児関係 資金

①贈与者が死亡し た場合、その時 点の残高を相続 財産に加算(注)

②使い残しに対し て贈与税課税

(結 婚) (妊娠・出産) (子育て) 50歳到達時

(5)

父母の養親及びその養親の直系尊属 ハ 受贈者が特別養子縁組による養子である

場合のその実方の父母及びその直系尊属 (注) 養親及びその養親の直系尊属から結婚・

子育て資金を贈与により取得した場合にお いて、その贈与の時に民法第727条に規定す る親族関係がないときは、この特例の適用 はありません。

(参考) 民法(明治29年法律第89号)(抄) (縁組による親族関係の発生)

第727条 養子と養親及びその血族との間にお いては、養子縁組の日から、血族間におけ るのと同一の親族関係を生ずる。

③ 本特例を取り扱うことができる金融機関の 範囲

 本特例を取り扱うことができるのは、次の 金融機関(受託者、銀行等、金融商品取引業 者をいいます。以下「取扱金融機関」といい ます。)の営業所等です。

 なお、口座を開設できる金融機関は受贈者 1 人につき 1 営業所等とされていますので、 いずれかの金融機関の営業所等で口座を開設 した場合には、同一金融機関の他の営業所等 や他の金融機関での口座開設はできないこと とされています。

イ 受託者��信託業法第 3 条又は第53条第 1 項の免許を受けた信託会社及び金融機関 の信託業務の兼営等に関する法律により同 法第 1 条第 1 項に規定する信託業務を営む 金融機関(信託銀行)をいいます。 ロ 銀行等��銀行、信用金庫、信用金庫連

合会、労働金庫、労働金庫連合会、信用協 同組合、信用協同組合連合会(中小企業等 協同組合法第 9 条の 9 第 1 項第 1 号の事業 を行う協同組合連合会をいいます。)、農林 中央金庫及び株式会社商工組合中央金庫並 びに貯金の受入れをする農業協同組合、農 業協同組合連合会、漁業協同組合、漁業協 同組合連合会、水産加工業協同組合及び水 産加工業協同組合連合会をいいます(措令

40の 4 の 4 ①)。

ハ 金融商品取引業者��金融商品取引法第 2 条第 9 項に規定する金融商品取引業者 (同法第28条第 1 項に規定する第一種金融 商品取引業を行う者に限ります。)をいい ます。

④ 贈与財産(信託受益権、金銭等)

 この特例の対象となる贈与財産は、取扱金 融機関の種類によって異なりますが、信託受 益権、金銭、金銭に類するものとされていま す。

イ 受託者との間で結婚・子育て資金管理契 約を締結する場合

 委託者(贈与者=直系尊属)と受託者と の間で委託者の直系卑属(=受贈者)を受 益者とする信託契約を締結することとなる ため、相続税法の規定により委託者から受 益者に対し信託受益権の贈与があったもの とみなして贈与税を課税することとされて います。

 そのため、贈与財産は信託受益権となり ます。

ロ 銀行等との間で結婚・子育て資金管理契 約を締結する場合

 贈与者から受贈者に対して金銭を贈与し、 受贈者名義でその金銭を銀行等の結婚・子 育て資金を管理する口座に預入することと なります。

 そのため、贈与財産は金銭となります。  なお、贈与と預入までの間が長期になる 場合には、税務署への贈与税の申告が必要 な通常の金銭贈与とこの特例の適用を受け る贈与との関係が判然としなくなることか ら、贈与された金銭と預入された金銭の関 連性を確保するため、贈与の日から 2 か月 以内に預入することとされています(措令 40の 4 の 4 ④)。

(6)

融機関に「結婚・子育て資金非課税申 告書」を提出した上で預入される期間 を考慮したものです。

ハ 金融商品取引業者との間で結婚・子育て 資金管理契約を締結する場合

 金融商品取引業者の営業所等において結 婚・子育て資金管理契約を締結する場合に は、贈与された金銭によって有価証券を購 入することが考えられますが、贈与者の証 券口座から受贈者の証券口座への振替で対 応する場合も想定されるため、金銭の贈与 のほか、金銭に類する有価証券の贈与も対 象とされています。

 具体的には、解約がいつでも可能であり、 1 円単位で扱われるものとして、公社債投 資信託(投資信託及び投資法人に関する法 律第 2 条第 4 項に規定する証券投資信託の うち、その信託財産を公債又は社債(会社 以外の法人が特別の法律により発行する債 券を含みます。)に対する投資として運用 することを目的とするもので、株式又は出 資に対する投資として運用しないものをい います。)の受益証券であって、投資信託 及び投資法人に関する法律施行規則第25条 第 2 号に規定する公社債投資信託(計算期 間が 1 日のものに限ります。)の受益証券 とされています(措令40の 4 の 4 ②、措規 23の 5 の 4 ①)。この場合、贈与の日から 2 か月以内に振り替えられたときは、口座 間の振替は有価証券の購入とみなされます (措令40の 4 の 4 ⑤)。

 また、金銭の贈与を受けた場合には、上 記ロの場合と同様、 2 か月以内に証券口座 に入金し、有価証券の購入をする必要があ ります(上記の金銭に類する有価証券の購 入でも差し支えありません。)(措令40の 4 の 4 ④)。

 なお、上記イ~ハはいずれも贈与される財 産の種類を定めているものであって、贈与後 に贈与された財産がどのように運用されるか

については、法令上の制限はありません。

(参考 1 ) 投資信託及び投資法人に関する法律(昭 和26年法律第198号)(抄)

(定義) 第 2 条 省略

2 ・ 3  省略

4  この法律において「証券投資信託」とは、 委託者指図型投資信託のうち主として有 価証券(金融商品取引法(昭和23年法律 第25号)第 2 条第 2 項の規定により有価 証券とみなされる同項各号に掲げる権利 を 除 く。 第 7 条 及 び 第48条 に お い て 同 じ。)に対する投資として運用すること (同法第28条第 8 項第 6 号に規定する有価 証券関連デリバティブ取引のうち政令で 定めるものを行うことを含む。第 7 条及 び第48条において同じ。)を目的とするも のであって、政令で定めるものをいう。

(参考 2 ) 投資信託及び投資法人に関する法律施 行規則(平成12年総理府令第129号)(抄) (運用報告書の交付を要しない場合) 第25条 省略

一 省略

二 計算期間が 1 日の投資信託財産であ って、かつ、投資信託約款において次 に掲げる事項のすべてを定めている公 社債投資信託に係るものである場合 イ 投資信託財産の運用の対象となる

資産は、次に掲げる資産(以下この 号において「有価証券等」という。) とすること。

⑴~⑻ 省略

ロ 投資信託財産の運用の対象となる 有価証券等は、償還又は満期までの 期間(ハにおいて「残存期間」とい う。)が 1 年を超えないものであるこ と。

(7)

入額を乗じて得た額の合計額を、当 該有価証券等の組入額の合計額で除 して得た期間をいう。)が90日を超え ないこと。

ニ 投資信託財産の総額のうちに一の 法人その他の団体(ホにおいて「法 人等」という。)が発行し、又は取り 扱う有価証券等(国債証券、政府保 証債(その元本の償還及び利息の支 払について政府が保証する債券をい う。)及び返済までの期間(貸付けを 行う受託会社が休業している日を除

く。)が 5 日以内のコールローン(ホ において「特定コールローン」とい う。)を除く。)の当該総額の計算の 基礎となった価額の占める割合が、 100分の 5 以下であること。

ホ 投資信託財産の総額のうちに一の 法人等が取り扱う特定コールローン の当該総額の計算の基礎となった価 額の占める割合が、100分の25以下で あること。

三 省略

⑤ 結婚・子育て資金管理契約

 本特例は、長期間にわたる管理が必要な制 度であることから、金融機関に口座を開設し、 その口座を通じて非課税額の管理、実際に結 婚・子育て資金に使われた金銭の管理を行う こととしています。そのため、金融機関との 間で一定の契約を締結することを求めていま

す。

 具体的には、金融機関の形態に応じ次の事 項が定められた契約を締結することとされて います。

イ 贈与者と受託者との間で締結する信託に 関する契約(措法70の 2 の 3 ②二イ、措令 40の 4 の 4 ⑧)

信託契約

等 申 告 信託・預入・購入 期 間 中 終 了

非課税 1,000万円限度 【贈与契約】

【贈与契約】 贈与者:親、祖父母 受贈者:子、孫 贈与財産:金銭 ⇒贈与課税

贈与者:親、祖父母 受贈者:子、孫 贈与財産:金銭又は      MRF ⇒贈与課税

非課税 1,000万円限度

【信託契約】

委託者:親、祖父母 受益者:子、孫

【口座開設】 (寄託契約等) 口座名義:子、孫

【口座開設】 (寄託契約等) 口座名義:子、孫

【申告】

出※

【金銭の信託】 ⇒みなし贈与  課税

非課税 1,000万円限度 【金銭の預入】

⇒贈与後 2 月 以内に預入 しなければ ならない

※贈与者死亡による残高課 税後に、残高を零とする ことにより、③による終 了可能。

⇒贈与後2月以内 に購入しなけれ ばならない

贈与後 2 月以内に 祖父母の証券口座 から孫の証券口座 へ振替 ⇒有価証券の購

入とみなす 【有価証券購入】

【MRF の振替】

受贈者 【払 出】

結婚・子育て資金のための払出 【領収書等の提出】 結婚・子育て資金の支払に充てたこ とを証する領収書等の提出

払い出した金銭を結婚・子育て資金 に充当したことを、受贈者から提出 される領収書等により確認するとと もに記録

期間中に贈与者が死亡した場合、死 亡時点における残高(拠出-支出) を受贈者が贈与者から相続又は遺贈 により取得したものとみなして相続 財産に加算

金融機関 【確 認】

【残高課税(相続税)】

【終了時期】 ① 受贈者が50歳に達した日 ② 受贈者の死亡の日 ③ 資金ゼロの場合の合意解約

【調 書】 (上記①③の場合)

拠出金額及び支出金額等 (上記②の場合)

受贈者の死亡の事実等

【残高課税(贈与税)】 (上記①③の場合)

信託等終了時の残高(拠 出-支出)について、受贈 者に贈与税を課税 (上記②の場合)

課税なし

相続税の課税対象となった部 分は、贈与税の課税対象とは ならない。

※ 金融機関に提出があったときに税務署長へ提出されたものとみなす。

(8)

ⅰ 信託の主たる目的は、結婚・子育て資 金の管理とされていること。

ⅱ 受託者がその信託財産として受け入れ る資産は、金銭等に限られるものである こと。

ⅲ 受贈者を信託の利益の全部についての 受益者とするものであること。

ⅳ その財産から結婚・子育て資金の支払 に充てた金銭に相当する額の払出しを受 ける場合又は結婚・子育て資金の支払に 充てるための金銭の交付を受ける場合に は、受贈者は受託者に領収書等を提出す ること。

ⅴ 結婚・子育て資金管理契約に基づく信 託は、取消しができず、かつ、下記① の終了事由の区分に応じそれぞれに定め る日のいずれか早い日に終了すること。 ⅵ 結婚・子育て資金管理契約に基づく信 託の受益者は変更することができないこ と。

ⅶ 結婚・子育て資金管理契約に基づく信 託受益権については、その譲渡に係る契 約を締結し、又はこれを担保に供するこ とができないこと。

ロ 受贈者と銀行等との間で締結する一定の 預金又は貯金に係る契約(措法70の 2 の 3 ②二ロ、措令40の 4 の 4 ⑨)

ⅰ 結婚・子育て資金の支払に充てるため に預金又は貯金を払い出した場合には、 受贈者は銀行等に領収書等を提出するこ と。

ⅱ 結婚・子育て資金管理契約に係る預金 又は貯金に係る契約は、受贈者が解約の 申入れをすることができず、かつ、下記 ①の終了事由の区分に応じそれぞれに 定める日のいずれか早い日に終了するこ と。

ⅲ 結婚・子育て資金管理契約に係る預金 又は貯金については、その譲渡に係る契 約を締結し、又はこれを担保に供するこ

とができないこと。

(注) 「一定の預金又は貯金に係る契約」とは、 普通預金(普通貯金を含みます。)若しくは 貯蓄預金(貯蓄貯金を含みます。)に係る契 約又は定期預金(定期貯金を含みます。)若 しくは通知預金(通知貯金を含みます。)に 係る契約をいいます(措規23の 5 の 4 ③)。 ハ 受贈者と金融商品取引業者との間で締結 する有価証券の保管の委託に係る契約(措 法70の 2 の 3 ②二ハ、措令40の 4 の 4 ⑩) ⅰ 結婚・子育て資金の支払に充てるため に有価証券の譲渡、償還その他の事由に より金銭の交付を受けた場合には、当該 受贈者は金融商品取引業者に領収書等を 提出すること。

ⅱ 結婚・子育て資金管理契約に係る有価 証券の保管の委託に関する契約は、受贈 者が解約の申入れをすることができず、 かつ、下記①の終了事由の区分に応じ それぞれに定める日のいずれか早い日に 終了すること。

ⅲ 受贈者が有する有価証券の保管の委託 に関する契約に係る権利については、譲 渡に係る契約を締結することができない こと。

ⅳ 結婚・子育て資金管理契約に基づいて 保管される有価証券は、これを担保に供 することができないこと。

(備考) 実務上は、結婚・子育て資金管理契約単 独ではなく、例えば信託銀行の場合、合同 運用信託契約の特約として締結するケース、 銀行の場合、普通預金約款の特約として締 結するケースなどが想定されます。また、 有価証券の保管の委託に係る契約について は、振替口座簿への記載又は記録に係る契 約も含まれるものと解されます。

⑶ 結婚・子育て資金の範囲

(9)

資金の使途は、妥当性や証明可能性を踏まえ、 一定の範囲に限定されています。

 具体的には次のとおりとされています。 ① 租税特別措置法第70条の 2 の 3 第 2 項第 1

号イに掲げる金銭(以下「結婚関係費用」と いいます。)

イ 受贈者の婚姻の日の 1 年前の日以後に支 払われるその婚姻に係る婚礼(結婚披露を 含みます。)のために要する費用で、施設 の提供、衣服の貸与、贈答品の販売その他 の便益の提供及びこれらに付随する物品の 給付(以下「婚礼事業」といいます。)の 対価として支払われる金銭であって、婚礼 事業を行う事業者に支払われるもの(措令 40の 4 の 4 ⑥一、平成27年 3 月内閣府告示 第48号第 1 項)

ロ 受贈者又はその受贈者の配偶者の居住の 用に供する家屋の賃貸借契約(その受贈者 が締結をするものに限ります。)であって その受贈者の婚姻の日の 1 年前の日から婚 姻の日以後 1 年を経過する日までの期間に 締結をされるものに基づきその締結の日 (その期間内に締結をされた受贈者又は受 贈者の配偶者の居住の用に供する家屋の賃 貸借契約が 2 以上ある場合には、これらの 賃貸借契約のうち、最初の賃貸借契約の締 結の日)以後 3 年を経過する日までに支払 われる家賃、敷金その他これらに類する費 用で次のもの(措令40の 4 の 4 ⑥二、平成 27年 3 月内閣府告示第48号第 2 項) ⅰ 家賃、敷金及び共益費その他賃貸借契

約(対象となる賃貸借契約が 2 以上ある 場合には、これらの賃貸借契約のうち主 としてその居住の用に供すると認められ る一の家屋の賃貸借契約(賃貸借契約の 締結の日の属する最初の月が別の賃貸借 契約の効力の存する月である場合には、 その月についてはいずれの賃貸借契約も 含みます。)をいいます。以下「賃貸借 契約」といいます。)に基づき支払われ

る金銭であって、その賃貸借契約の締結 の日以後 3 年を経過する日までに支払わ れるもの

ⅱ 礼金、仲介手数料及び契約更新料その 他借賃以外に授受される金銭であって、 賃貸人又は宅地建物取引業者に支払われ るもの

(注) なお、受贈者が締結する契約には、社 宅やいわゆる借上げ社宅の使用に係る契 約も含まれます。

ハ 受贈者が、本人及びその配偶者の居住の 用に供するための家屋への転居(婚姻の日 の 1 年前の日から婚姻の日以後 1 年を経過 する日までの期間にする転居に限ります。) のための生活の用に供する家具その他の資 産の運送に要する費用であって、運送業を 営む者に支払われるもの(措令40の 4 の 4 ⑥三、平成27年 3 月内閣府告示第48号第 3 項)

② 租税特別措置法第70条の 2 の 3 第 2 項第 1 号ロに掲げる金銭(以下「子育て関係費用」 といいます。)

イ 受贈者(受贈者の配偶者を含みます。) の不妊治療のために要する費用又は妊娠中 に要する費用で次のもの(措令40の 4 の 4 ⑦一、平成27年 3 月内閣府告示第48号第 4 項)

ⅰ 人工授精その他不妊治療に要する費用 であって、病院又は診療所に支払われる もの

ⅱ 母子保健法第13条第 1 項の規定による 妊婦に対する健康診査に要する費用であ って、病院、診療所又は助産所に支払わ れるもの

(10)

ⅰ 分べん費、入院費、検査・薬剤料及び 処置・手当料その他出産のための入院か ら退院までの間に要する費用であって、 病院、診療所、助産所又は地方公共団体 に支払われるもの

ⅱ 母子の心身の健康保持又は子育て支援 のための宿泊施設の提供、相談、指導及 び助言その他の便益の提供(以下「産後 ケア」といいます。)の対価として支払 われる金銭であって、産後ケアを行う病 院、診療所、助産所又は地方公共団体 (当該地方公共団体から委託を受けて産 後ケアを行う者を含みます。)に支払わ れるもの( 6 泊分又は 7 回分に相当する 金額を限度とします。)

ハ 受贈者の小学校就学前の子(以下単に 「子」といいます。)の医療のために要する 費用で治療、予防接種、母子保健法の規定 による乳幼児に対する健康診査又は医薬品 (処方箋に基づき調剤されたものに限りま す。)の対価として支払われる金銭であっ て、病院、診療所、助産所又は薬局に支払 われるもの(措令40の 4 の 4 ⑦三、平成27 年 3 月内閣府告示第48号第 6 項)

ニ 幼稚園、保育所その他これらに類する施 設を設置する者に支払う子に係る保育料そ の他これに類する費用で次のもの(措令40 の 4 の 4 ⑦四、平成27年 3 月内閣府告示第 48号第 7 項)

ⅰ 入園料、保育料及び施設設備費 ⅱ 入園のための試験に係る検定料 ⅲ 在園証明その他記録に係る証明に係る

手数料及びこれに類する手数料

ⅳ 行事への参加に要する費用及び食事の 提供に要する費用その他育児に伴って必 要な費用

(注) 上記の対象となる施設は、幼稚園、保 育所のほか次のとおりです(措規23の 5 の 4 ②)。

イ 認定こども園

ロ 児童福祉法に規定する障害児通所支 援事業(放課後等デイサービスを行う 事業を除きます。)、子育て短期支援事 業、地域子育て支援拠点事業、一時預 かり事業、小規模住居型児童養育事業、 家庭的保育事業、小規模保育事業、居 宅訪問型保育事業、事業所内保育事業、 病児保育事業、子育て援助活動支援事 業又は里親に係る施設

ハ 児童福祉法に規定する児童福祉施設 (イ及びロに掲げる施設、助産施設、保 育所及び児童家庭支援センターを除き ます。)

ニ 児童福祉法に規定する障害児入所支 援が行われる独立行政法人国立病院機 構又は国立研究開発法人国立精神・神 経医療研究センターの設置する医療機 関であって児童福祉法の規定に基づく 都道府県知事が肢体不自由児施設又は 重症心身障害児施設におけると同様な 治療等を行うことを委託することがで きる国立療養所として厚生労働大臣の 指定を受けたもの

※ 対象施設は内閣府のホームページ で確認することができます。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/ budget/pdf/zouyozei/iryou_ ichiran.pdf

ホ 児童福祉法第59条の 2 第 1 項に規定 する施設であって、子ども・子育て支 援法第61条第 1 項に規定する市町村子 ども・子育て支援事業計画において教 育・保育を目的とする施設として定め られているもの

※ 具体的には、東京都における認証 保育所、横浜市における横浜保育室 などが該当します。

(11)

活支援事業又は父子家庭生活向上事業 に係る施設

ト 児童福祉法第59条の 2 第 1 項の規定 による届出がされた施設のうち、同法 第 6 条の 3 第11項に規定する業務を目 的とする施設

※ 具体的には、ベビーシッター事業 を目的とする施設で届出がされたも のが該当します。

チ 児童福祉法第59条の 2 第 1 項の規定 による届出がされた施設(トの施設を 除きます。)のうち、租税特別措置法施 行規則第23条の 5 の 3 第 2 項第 4 号の 規定に基づき文部科学大臣及び厚生労 働大臣が定める事項(平成25年 3 月文 部科学省・厚生労働省告示第 1 号)に 該当するもの

※ いわゆる指導監督基準を満たすこ との証明がされた認可外保育施設で す。

リ ベビーシッター派遣事業費補助金に 係る事業において、ベビーシッター派 遣事業割引券等取扱事業者として認定 された事業者が行う児童福祉法第 6 条 の 3 第11項に規定する業務を目的とす る施設

 これらの施設について、具体的内容、 名称等は、内閣府のホームページに掲 載されている「②- 2  子の育児に係 る 費 用 の 支 払 先 一 覧 」http://www8. cao.go.jp/shoushi/budget/pdf/ zouyozei/b2-2.pdfからご覧いただけま す。

(注) なお、上記②イからハまでの費用につい ては、保険適用の有無にかかわらず、また、 公的助成を受けているかどうかに関係なく、 実際に病院等に支払った金額が対象となり ます。

⑷ 適用を受けるための手続

① 初めてこの特例の適用を受けるための手続  この特例の適用を受けるためには、その適 用を受けようとする受贈者が、「結婚・子育 て資金非課税申告書」をその結婚・子育て資 金非課税申告書に記載した取扱金融機関の営 業所等を経由して、信託がされる日、預金若 しくは貯金の預入をする日又は有価証券を購 入する日(以下「預入等期限」といいます。) までに、その受贈者の納税地の所轄税務署長 に提出しなければなりません。したがって、 預入等期限までに結婚・子育て資金非課税申 告書の提出がない場合には、その贈与につい てはこの特例の適用を受けることはできませ ん(措法70の 2 の 3 ③)。

 なお、金銭等の贈与の場合は、結婚・子育 て資金非課税申告書の提出前に贈与者と受贈 者との間で書面による贈与契約を締結してお く必要があります。

 結婚・子育て資金非課税申告書には、次の 事項を記載することとされています(措法70 の 2 の 3 ②三、措規23の 5 の 4 ④)。 イ この特例の適用を受けようとする旨 ロ 受贈者の氏名、住所又は居所及び生年月

※ 平成28年 1 月 1 日以後は、個人番号が追 加されます。

ハ 贈与者の氏名、住所又は居所、生年月日 及び受贈者との続柄

ニ 贈与者からの信託又は書面による贈与に より取得をした信託受益権、金銭又は金銭 等の価額及びその信託受益権、金銭又は金 銭等の価額のうちこの特例の適用を受けよ うとする価額

ホ 贈与者からの書面による贈与により金銭 又は金銭等の取得をした場合には、その取 得の年月日

ヘ 取扱金融機関の営業所等の名称及び所在 地

(12)

等(結婚・子育て資金非課税申告書及び追 加結婚・子育て資金非課税申告書をいいま す。以下同じです。)を提出したことがあ る場合にあっては、その結婚・子育て資金 非課税申告書等に記載した非課税拠出額並 びに取扱金融機関の営業所等の名称及び所 在地並びにその結婚・子育て資金非課税申 告書等を提出した税務署の名称

チ その他参考となるべき事項

(注) 「非課税拠出額」とは、結婚・子育て資金 非課税申告書等にこの特例の適用を受ける ものとして記載された金額を合計した金額 をいいます(措法70の 2 の 3 ②四)。

 また、結婚・子育て資金非課税申告書には、 次の書類を添付する必要があります(措令40 の 4 の 4 ⑪)。

イ 信託又は贈与に関する契約書その他の信 託又は贈与の事実及び年月日を証する書類 の写し

ロ 受贈者の戸籍の謄本又は抄本、住民票の 写しその他の書類でその受贈者の氏名、生 年月日、住所又は居所及び贈与者との続柄 を証する書類

② 追加の贈与を受けた場合の手続

 上記(注 3 )のとおり、平成27年 4 月 1 日から平成31年 3 月31日までの間であれば、 受贈者 1 人当たり1,000万円の範囲内で、同 じ贈与者から再度、又は異なる贈与者から、 贈与を受け、この特例の適用を受けることが できます。

 その場合には、当初締結した結婚・子育て 資金管理契約に基づき、その受贈者は、「追 加結婚・子育て資金非課税申告書」を当初の 結婚・子育て資金非課税申告書を提出した取 扱金融機関の営業所等を経由し、新たな預入 等期限までに、その受贈者の納税地の所轄税 務署長に提出する必要があります。したがっ て、新たな預入等期限までに追加結婚・子育 て資金非課税申告書の提出がない場合には、 その贈与についてはこの特例の適用を受ける

ことはできません(措法70の 2 の 3 ④)。  追加結婚・子育て資金非課税申告書には、 次の事項を記載する必要があります(措規23 の 5 の 4 ⑤)。

イ この特例の適用を受けようとする旨 ロ 受贈者の氏名、住所又は居所及び生年月

※ 平成28年 1 月 1 日以後は、個人番号が追 加されます。

ハ 贈与者の氏名、住所又は居所及び受贈者 との続柄

ニ 贈与者からの信託又は書面による贈与に より新たに取得をした信託受益権、金銭又 は金銭等の価額及びその信託受益権、金銭 又は金銭等の価額のうち新たにこの特例の 適用を受けようとする価額

ホ 贈与者からの書面による贈与により金銭 又は金銭等の取得をした場合には、その取 得の年月日

ヘ 受贈者が既に提出した結婚・子育て資金 非課税申告書等に記載した非課税拠出額並 びに取扱金融機関の営業所等の名称及び所 在地並びにその結婚・子育て資金非課税申 告書等を提出した税務署の名称

ト その他参考となるべき事項

 また、追加結婚・子育て資金非課税申告書 には、次の書類を添付する必要があります (措令40の 4 の 4 ⑪)。

イ 信託又は贈与に関する契約書その他の信 託及び贈与の事実及び年月日を証する書類 の写し

ロ 受贈者の戸籍の謄本又は抄本、住民票の 写しその他の書類でその受贈者の氏名、生 年月日、住所又は居所及び贈与者との続柄 を証する書類

(13)

申告書には再度添付する必要はありません。 ③ 結婚・子育て資金非課税申告書等の提出の

効果

 上記①の結婚・子育て資金非課税申告書又 は上記②の追加結婚・子育て資金非課税申告 書が取扱金融機関の営業所等に受理されたと きは、これらの申告書は、その受理された日 に受贈者の納税地の所轄税務署長に提出され たものとみなされます(措法70の 2 の 3 ⑤)。 したがって、その取扱金融機関の営業所等が 受理した日付が下記④の重複提出などの判断 の基準となります。

④ 重複提出等の禁止

 結婚・子育て資金非課税申告書は、受贈者 が既に結婚・子育て資金非課税申告書を提出 している場合(既に提出した結婚・子育て資 金非課税申告書に係る結婚・子育て資金管理 契約が下記①ハの終了事由に該当したこと により終了している場合を除きます。)には 提出することができません。

 また、結婚・子育て資金非課税申告書にこ の特例の適用を受けるものとして記載された 金額が1,000万円を超える場合又は追加結婚・ 子育て資金非課税申告書に係る結婚・子育て 資金管理契約について既に受理された結婚・ 子育て資金非課税申告書及び追加結婚・子育 て資金非課税申告書にこの特例の適用を受け るものとして記載された金額を合計した金額 が1,000万円を超える場合には、取扱金融機 関の営業所等は、これらの申告書を受理する ことができないこととされています(措法70 の 2 の 3 ⑥)。

 したがって、 2 以上の結婚・子育て資金非 課税申告書が提出された場合には、取扱金融 機関の営業所等に受理された日付が遅いもの については、無効となります。また、追加結 婚・子育て資金非課税申告書に記載された金 額がそれまでの合計で1,000万円を超えるこ ととなる場合や、既に結婚・子育て資金非課 税申告書を提出した取扱金融機関の営業所等

以外の取扱金融機関の営業所等に追加結婚・ 子育て資金非課税申告書が提出された場合も 同様です。

⑤ 結婚・子育て資金非課税取消申告書  上記の結婚・子育て資金非課税申告書を提 出してこの特例の適用を受けた後に、結婚・ 子育て資金管理契約に基づいて信託された金 銭等又は贈与により取得した金銭等の一部に ついて、次に掲げる事由が生じた場合には、 信託又は贈与の一部が取り消されることとな り、受贈者は結婚・子育て資金として支出す ることができなくなるため、「結婚・子育て 資金非課税取消申告書」を提出しなければな りません(措令40の 4 の 4 )。

イ 遺留分による減殺の請求があったこと (下記⑥ニに該当する場合を除きます。)。 ロ 信託法第11条第 1 項(詐害信託の取消し

等)の規定による取消権の行使があったこ と又は民法第424条第 1 項(詐害行為取消 権)の規定による取消権の行使があったこ と。

(参考 1 ) 信託法(平成18年法律第108号)(抄) (詐害信託の取消し等)

(14)

(参考 2 ) 民法(明治29年法律第89号)(抄) (詐害行為取消権)

第424条 債権者は、債務者が債権者を害す ることを知ってした法律行為の取消しを 裁判所に請求することができる。ただし、 その行為によって利益を受けた者又は転 得者がその行為又は転得の時において債 権者を害すべき事実を知らなかったとき は、この限りでない。

2  省略

 結婚・子育て資金非課税取消申告書が提出 された場合には、そこに記載された減少する こととなった部分の金額は、この特例の適用 を受けた非課税拠出額には含まれないことと され、非課税拠出額が減少します(措令40の

4 の 4 )。

 この結婚・子育て資金非課税取消申告書は、 次に掲げる事項を記載し、遅滞なく、取扱金 融機関の営業所等を経由して、受贈者の納税 地の所轄税務署長に提出することとされてい ます(措令40の 4 の 4 、措規23の 5 の 3 ⑩)。 イ 上記イ又はロの事由が生じたことにより

非課税拠出額が減少することとなった旨及 びその理由

ロ 非課税拠出額のうち減少することとなっ た部分の金額

ハ 受贈者の氏名、住所又は居所及び生年月 日

※ 平成28年 1 月 1 日以後は、個人番号が追 加されます。

ニ 受贈者が既に提出した結婚・子育て資金 非課税申告書等に係る取扱金融機関の営業 所等の名称及び所在地

ホ 受贈者が既に提出した結婚・子育て資金 非課税申告書等に記載した非課税拠出額、 贈与者の氏名及び当該結婚・子育て資金非 課税申告書等を提出した税務署の名称 へ 非課税拠出額のうち遺留分による減殺の

請求又は取消権の行使があった部分の額並 びにその遺留分による減殺の請求又は取消

権の行使の基因となった事情の詳細及びそ の事情の生じた年月日

ト その他参考となるべき事項 ⑥ 結婚・子育て資金非課税廃止申告書

 上記の結婚・子育て資金非課税申告書を提 出してこの特例の適用を受けた後に、結婚・ 子育て資金管理契約に基づいて信託された金 銭等又は贈与により取得した金銭等について、 次に掲げる事由が生じた場合には、信託又は 贈与がなかったものとなり、受贈者はその後 結婚・子育て資金として支出することができ なくなるため、「結婚・子育て資金非課税廃 止申告書」を提出しなければなりません(措 令40の 4 の 4 )。

イ 結婚・子育て資金管理契約に係る信託契 約の締結行為が無効であったこと。 ロ 結婚・子育て資金管理契約に係る贈与が

無効であったこと。

ハ イ又はロに掲げる行為又は贈与が取り消 すことのできる行為であったことにより取 り消されたこと。

ニ 信託された金銭等又は贈与により取得し た金銭等の全部について遺留分による減殺 の請求があったこと。

 結婚・子育て資金非課税廃止申告書が提出 された場合には、この特例の適用がなかった ものとみなされます(措令40の 4 の 4 )。 贈与がなかったこととなった場合には、以後 は結婚・子育て資金管理契約もないものとさ れることから、下記①の終了事由の発生を 待たずして税法上の管理は終了します。この 場合には、非課税拠出額の全額がなくなるこ とから、それまでの結婚・子育て資金の支出 の有無にかかわらず贈与税が課税されること はありません。

(15)

イ 上記イからニまでの事由が生じた旨 ロ 受贈者の氏名、住所又は居所及び生年月

※ 平成28年 1 月 1 日以後は、個人番号が追 加されます。

ハ 受贈者が既に提出した結婚・子育て資金 非課税申告書等に係る取扱金融機関の営業 所等の名称及び所在地

ニ 結婚・子育て資金非課税申告書等に記載 した非課税拠出額、贈与者の氏名及び当該 結婚・子育て資金非課税申告書等を提出し た税務署の名称

ホ 非課税拠出額がないこととなった事情の 詳細及びその事情の生じた年月日

ヘ その他参考となるべき事項

⑦ 受贈者の住所等の異動又は結婚・子育て資 金管理契約に係る事務の移管(営業所等の移 管)があった場合

イ 受贈者の住所等に異動があった場合  結婚・子育て資金非課税申告書を提出し た受贈者が、その提出後、その住所若しく は居所又は氏名の変更をした場合には、そ の受贈者は、遅滞なく、以下の事項を記載 した「結婚・子育て資金管理契約に関する 異動申告書」を、取扱金融機関の営業所等 を経由して、受贈者の納税地(住所又は居 所を変更したことにより納税地の異動があ った場合には、その異動前の納税地)の所 轄税務署長に提出しなければなりません (措令40の 4 の 4 、措規23の 5 の 4 ⑫)。

ⅰ 異動があった旨

ⅱ 受贈者の氏名、住所又は居所及び生年 月日

ⅲ 変更前の氏名又は住所若しくは居所及 び変更後の氏名又は住所若しくは居所 ⅳ その他参考となるべき事項

※ 平成28年 1 月 1 日以後は、提出事由に個 人番号の変更が、記載事項に個人番号がそ れぞれ追加されます。

ロ 結婚・子育て資金管理契約に係る事務の

移管(営業所の移管)があった場合  結婚・子育て資金非課税申告書を提出し た受贈者が、その提出後、その結婚・子育 て資金管理契約に基づく事務を取り扱う取 扱金融機関の営業所等(以下「移管前の営 業所等」といいます。)に対してその事務 の全部を移管前の営業所等以外の営業所等 (⑦において「移管先の営業所等」といい ます。)に移管すべきことを依頼し、かつ、 その移管があった場合には、その受贈者は、 遅滞なく、以下の事項を記載した結婚・子 育て資金管理契約に関する異動申告書を、 移管前の営業所等を経由し、納税地の所轄 税務署長に提出しなければなりません(措 令40の 4 の 4 、措規23の 5 の 4 ⑬)。 ⅰ 結婚・子育て資金管理契約に係る事務

の移管があった旨

ⅱ 受贈者の氏名、住所又は居所及び生年 月日

※ 平成28年 1 月 1 日以後は、個人番号が 追加されます。

ⅲ 移管前の営業所等の名称及び所在地並 びに移管先の営業所等の名称及び所在地 ⅳ その他参考となるべき事項

 なお、移管が可能なのは同一の金融機関の 他の営業所等に限られ、他の金融機関の営業 所等に移管をすることはできません(措令40 の 4 の 4 )。

 この結婚・子育て資金管理契約に関する異 動申告書の提出があった後においては、その 結婚・子育て資金管理契約に関する異動申告 書を提出した受贈者に係るこの特例の適用に ついては、その結婚・子育て資金管理契約に 関する異動申告書に係る移管先の営業所等が 取扱金融機関の営業所等とみなされます(措 令40の 4 の 4 )。したがって、移管前の営 業所等において提出された各種申告書は移管 先の営業所等に提出されたものとして扱われ ます。

(16)

②の追加結婚・子育て資金非課税申告書、 ⑤の結婚・子育て資金非課税取消申告書、 ⑥の結婚・子育て資金非課税廃止申告書及 び⑦の結婚・子育て資金管理契約に関する 異動申告書の各種書式は財務省令で定めら れていますが、国税庁のホームページでも 確認することができます(措令40の 4 の 4 、 措規23の 5 の 4 ⑱・別表第12⑴~⑸)。 ⑧ 各種申告書の提出先等

 取扱金融機関の営業所等の長は、受贈者の 提出する結婚・子育て資金非課税申告書等、 結婚・子育て資金非課税取消申告書、結婚・ 子育て資金非課税廃止申告書又は結婚・子育 て資金管理契約に関する異動申告書を受理し た場合には、遅滞なく、これらの申告書をそ の取扱金融機関の営業所等の所在地の所轄税 務署長に送付しなければならないこととされ ています(措令40の 4 の 4 )。

 この場合において、これらの申告書の送付 を受けた税務署長が受贈者の納税地の所轄税 務署長でないときは、その送付を受けた税務 署長は、遅滞なく、これらの申告書を受贈者 の納税地の所轄税務署長に送付しなければな りません(措令40の 4 の 4 )。

⑨ 金融機関の事業譲渡等があった場合  事業の譲渡若しくは合併若しくは分割又は 取扱金融機関の営業所等の新設若しくは廃止 若しくは業務を行う区域の変更により、結 婚・子育て資金非課税申告書を提出した受贈 者に係る結婚・子育て資金管理契約に関する 事務の全部がその事業の譲渡を受けた受託者、 銀行等若しくは金融商品取引業者(⑨におい て「金融機関」といいます。)、その合併によ り設立した金融機関若しくはその合併後存続 する金融機関若しくはその分割により資産及 び負債の移転を受けた金融機関の営業所、事 務所その他これらに準ずるもの又は同一の金 融機関の他の営業所、事務所その他これらに 準ずるもの(⑨において「移管先の営業所 等」といいます。)に移管された場合には、

その移管先の営業所等の長は、遅滞なく、そ の旨その他一定の事項を記載した書類をその 移管先の営業所等の所在地の所轄税務署長に 提出しなければなりません(措令40の 4 の 4 )。

 この書類の提出があった後においては、結 婚・子育て資金非課税申告書を提出した受贈 者に係るこの特例の適用については、上記⑦ ロと同様に、この書類の提出に係る移管先の 営業所等は、取扱金融機関の営業所等とみな されます(措令40の 4 の 4 )。

⑸ 領収書等の提出

 この特例の適用を受ける受贈者は、非課税拠 出額が受贈者の結婚・子育て資金として使われ たかどうかを取扱金融機関が確認する必要があ るため、結婚・子育て資金の支払に充てた金銭 に係る領収書その他の書類又は記録でその支払 の事実を証するもの(以下「領収書等」といい ます。)を取扱金融機関の営業所等に提出しな ければならないこととされています(措法70の

2 の 3 ⑦)。 ① 提出方法

 次のイ又はロの方法によります。結婚・子 育て資金管理契約締結時に選択した領収書等 の提出方法は、期間の重複による二重提出を 避け、年中における記録の上限額の定め(下 記②をご参照ください。)を有効なものと するため、その後は変更できません(措令40 の 4 の 4 ⑫)。

イ 結婚・子育て資金の支払に充てた金銭に 相当する額を払い出す(受贈者が先に結 婚・子育て資金を支払い、その後、領収書 等をもって金融機関からその金額の払出し を受ける=立替払)方法のみにより払出し を受ける方法

ロ 上記イ以外の方法(払出し方法の制限が ない場合であり、上記イの方法により払い 出す方法を含みます。)

(17)

ロの両方の方法を受贈者に提供している必要 はなく、各取扱金融機関の判断により一つの 方法のみ提供する場合もあります。

② 提出期限

 上記①で選択した提出方法に応じて次の期 限までに領収書等を提出する必要があります。 イ 上記①イの方法を選択した場合 領収書

等に記載された支払年月日から 1 年を経過 する日

ロ 上記①ロの方法を選択した場合 領収書 等に記載された支払年月日の属する年の翌 年 3 月15日

(注 1 ) 相続税法第21条の 3 第 1 項第 2 号(生活 費又は教育費の「都度贈与」の場合の非課 税)の適用を受けた金銭が充てられた生活 費又は教育費に係る領収書等及び「教育資 金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課 税」の適用を受ける領収書等は、この特例 の適用を受けた非課税拠出額が充てられて いないことから、上記の領収書等には含ま れません。

(注 2 ) 上記②イ又はロの期限までに取扱金融機 関の営業所等に提出されなかった領収書等 に係る結婚・子育て資金は、下記②の結 婚・子育て資金支出額としての記録はされ ません。

③ 結婚・子育て資金管理契約締結前・終了後 の領収書等の扱い

 最初に信託等がされる日(信託がされる日、 預金若しくは貯金の預入をする日又は有価証 券を購入する日をいいます。)の属する年に 支払われた結婚・子育て資金のうち、その信 託等がされる日前に支払われた結婚・子育て 資金に係る領収書等は、結婚・子育て資金支 出額の対象となる領収書等には含まれません (措令40の 4 の 4 ⑬)。

(注 1 ) 最初に信託等がされる日の属する年の 前年以前に支払われた結婚・子育て資金 に係る領収書等も当然含まれません。 (注 2 ) 「結婚・子育て資金支出額」とは、下記

②により取扱金融機関の営業所等にお いて結婚・子育て資金の支払の事実が確 認され、かつ、記録された金額を合計し た金額をいいます(措法70の 2 の 3 ②五)。  また、結婚・子育て資金管理契約が終了す る日(受贈者の死亡により終了する場合を除 きます。)後に支払われた結婚・子育て資金 に係る領収書等も結婚・子育て資金支出額の 対象となる領収書等には含まれません(措令 40の 4 の 4 ⑰一)。

 なお、結婚・子育て資金管理契約が終了し た日(受贈者の死亡により終了する場合を除 きます。)において取扱金融機関の営業所等 に対してまだ提出していない領収書等がある 場合には、翌年 3 月15日の贈与税の申告期限 までに終了時の課税関係を整理する必要があ ることから、受贈者は、上記②の提出期限に かかわらず、当該結婚・子育て資金管理契約 が終了する日の属する月の翌月末日までに、 その領収書等をその取扱金融機関の営業所等 に提出しなければならないこととされていま す(措令40の 4 の 4 ⑰二)。

(注) これらの領収書等が結婚・子育て資金支 出額の対象となる領収書等に含まれるかど うかの判定は、領収書等に記載された支払 年月日と最初に信託等がされる日、終了事 由の生じた日との比較により行います。 ④ 領収書等に記載されるべき事項

 結婚・子育て資金の支払の事実を証するも のであることから、領収書等には、支払日付、 金額、摘要(支払内容)、支払者(宛名)、支 払先の氏名(名称)及び住所(所在地)が記 載されていることが必要です。

⑤ 領収書等に添付すべき書類

(18)

規23の 5 の 4 ⑥)。

イ 結婚関係費用 次に掲げる費用の区分に 応じ、それぞれ次に定める書類

イ 上記①イに掲げる費用 受贈者の戸 籍の謄本その他の書類で婚姻の事実及び その婚姻の年月日を証するもの

ロ 上記①ロに掲げる費用 次に掲げる 書類(ⅱに掲げる書類に受贈者又はその 配偶者がその家屋に居住する旨の記載が ある場合には、ⅰ及びⅱに掲げる書類) ⅰ 受贈者の戸籍の謄本その他の書類で 婚姻の事実及び婚姻の年月日を証する もの

ⅱ 賃貸借契約に係る契約書の写しその 他の書類でその賃貸借契約を締結した 者及び契約年月日を証するもの ⅲ 受贈者又はその配偶者の住民票の写

しその他の書類でその受贈者又はその 配偶者がその家屋を居住の用に供した ことを証するもの

ハ 上記①ハに掲げる費用 次に掲げる 書類

ⅰ 受贈者の戸籍の謄本その他の書類で 婚姻の事実及び婚姻の年月日を証する もの

ⅱ 受贈者の住民票の写しその他の書類 で受贈者がその家屋に転居をした事実 及び転居の年月日を証するもの ロ 子育て関係費用 次に掲げる費用の区分

に応じ、それぞれ次に定める書類

イ 上記②イに掲げる費用(受贈者の配 偶者に係るものに限ります。) 受贈者の 配偶者の住民票の写しその他の書類で配 偶者の氏名及び受贈者の配偶者である旨 を証するもの

ロ 上記②ロに掲げる費用 次に掲げる 書類

ⅰ 受贈者の配偶者の住民票の写しその 他の書類で配偶者の氏名及び受贈者の 配偶者である旨を証するもの(その費

用が配偶者に係るものである場合に限 ります。)

ⅱ 出産の事実及び出産の年月日を証す る書類

ハ 上記②ハ及びニに掲げる費用 受贈 者の子の住民票の写し、戸籍の謄本その 他の書類で受贈者の子の氏名及び生年月 日並びに受贈者の子である旨を証するも の

(注) 領収書等を提出する日においてまだ婚姻 の届出をしていないため、上記イの書類を 提出できないときは、その旨その他一定の 事項を記載した届出書をその領収書等と併 せて提出し、かつ、その領収書等に記載さ れた支払年月日から 1 年を経過する日まで にその書類を取扱金融機関の営業所等に提 出しなければなりません。ただし、既に届 出書をその取扱金融機関の営業所等に提出 したことがある場合には、提出の必要はあ りません(措令40の 4 の 4 ⑮)。

⑥ その他

 領収書等は、原則として原本を提出するこ ととされていますが、原本を取扱金融機関に 提示し、取扱金融機関において既に適用を受 けた領収書等である旨の表示を受けた後、返 却を受けることも可能です。

⑹ 取扱金融機関による確認、記録、保存 ① 概要

(19)

 取扱金融機関が結婚・子育て資金支出額を 記録する場合、ある受贈者について、その年 中に払い出した金銭の合計額がその年中に結 婚・子育て資金の支払に充てたものとして提 出を受けた領収書等(その領収書等に記載さ れた支払年月日その他の記録によりその年中 に結婚・子育て資金の支払に充てられたこと を確認できるものに限ります。)により結 婚・子育て資金の支払に充てたことを確認し た金額の合計額を下回るときは、非課税拠出 額からの支出との関連性がない自己資金によ る支払や都度贈与を受けた資金での支払を除 外するため、取扱金融機関の営業所等が記録 する金額は、その年中に払い出した金銭の合 計額が限度とされています(措法70の 2 の 3 ⑨)。

 この場合、「払い出した金銭の合計額」と 「結婚・子育て資金の支払に充てたことを確 認した金額の合計額」は、それぞれその年中 の合計額のみで判定することとされているた め、支払時点における口座残高や結婚・子育

て資金管理契約に係る預金等の払出しと結 婚・子育て資金の支払の前後関係は問われな いこととなります。

 また、「その年中に払い出した金銭の合計 額」は、払い出した金銭の額を合計したもの であって、例えば、 1 月中に500万円を払い 出し、 2 月中に追加結婚・子育て資金非課税 申告書を提出して300万円を預入し、 3 月中 に500万円を払い出した場合には、500万円- 300万円+500万円=700万円ではなく、500万 円+500万円=1,000万円が「その年中に払い 出した金銭の合計額」となります。

 なお、上記①イの方法による場合には、 結婚・子育て資金の支払と口座からの払出し が対応関係にあるため、この規定は適用され ません。

 また、取扱金融機関の営業所等が結婚・子 育て資金支出額の記録をする場合(上記① ロの方法による場合に限ります。)において、 その記録をしようとする金額のうちに子育て 関係費用と結婚関係費用があるときは、次の

結婚・子育て資金として金融機関で記録される金額

1 .出金額>支払額の場合 2 .出金額<支払額の場合

【出金額】 【支払額】 【出金額】 【支払額】

 

 

 

 

参照

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